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けの介でごじゃる
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第九回 亀治郎の会
行って参りました。『第九回 亀治郎の会』
いえね、母が亀治郎サンのファンなんですよ。
で、たまには気分転換に連れ出そう、とお誘いした次第です。
そしたら家族XLと家族♀も同行することに。

今回の演目は、
『芦屋道満大内鏡 一幕 葛の葉』
『市川猿之助 作 博ち十王』
(ちは亦の下に大と書きます)
上演2時間30分(休憩30分)

映画と違って古典芸能だからネタバレしてもいいかな…。


『葛の葉』は命を助けられた古狐が恩人の恋人に姿を変えて一緒に暮らすうちに子までもうけて
つましく幸せに暮らしていたところに、ある日ホンモノが訪ねて来てすべてがバレてしまう。
子の幸せを思って泣く泣く1人身を隠すことに…。
その一部始終を知った夫が言うのですよ。
『たとえ女房が狐だと人に笑われても、自分は恥じることなど何も無い。
 子までもうけて幾年も暮らし情を重ねたものを別れることなどできようか。』
と、子を連れて女房の後を追う…。

どうですか、夫の鏡ですよ!  これこそが夫の鏡ですよ、奥サン!
(大事な事は二度言う)
胸にズシン、と響きました。 このセリフ(涙)

で、この子が安倍晴明になるんですね。



『博ち十王』は歌舞伎初心者でも楽しめるエンターティメントでした。
亀治朗サンの叔父である猿之助作で40年ぶりの上演ということですが、
衣装のデザインも斬新でオペラグラスで隅々観察しちゃいました。

博打打ちが地獄に堕ちて閻魔大王や鬼達にバクチを教えることに…。
身ぐるみはいだ上に極楽行きの通行手形まで手に入れる、という顛末。

日本舞踊で鍛えた強靭な足腰…。
鬼を両脇に従えて踊るさまは、思わず三浦大知を彷彿とさせる…(←)
あの足さばきはきっとムーンウォークができるに違いない。

母は若い頃、日本舞踊の修行をしてたので踊り観るのが好きなんです。
特に猿之助一派は踊りがイイから好きなの、って。

そして「亀治郎の会」は第十回で終わるそうです。 
マヤ暦の終わりと関係あるの? アセンションしちゃいますか? 
なんちゃって…。


第九回 亀治郎の会_b0191189_2363317.jpg

『国立劇場 大劇場』随分とご無沙汰してました。
シックな雰囲気で、懐かしの歌舞伎座の売店の賑々しさに比べると
少し寂しいくらい。

30分間違えて早く到着してしまい、中に入れず入口付近のベンチで時間つぶし。
外にもお手洗いや自販機はありますが、1階入口すぐ横の和風喫茶「濱ゆう」はすぐに満席に。
オーダーが出るまでに時間もかかるそうなので急ぎの時には焦るかも。

開場後はプログラムを購入してすぐに、1階売店でカツサンドを買ってソファーでいただきました。
上演中でなければ座席でも飲食可ですが、結構ソファーがたくさんあるので座れちゃいます。

でも2階の方が豪華なシャンデリアも近くてキレイだし、売店もたくさんあるので
休憩時にはこちらでまた柿の葉寿司などいただきました。(←食べてばかり 笑)

お手洗いもソファーも各フロアに幾つもあるので安心です。
もちろんレストランもいくつもあります。

この日はとても涼しくて絶好の着物観劇日和で、たくさんのお着物姿に
目の保養をさせていただきました。
お一人着物観劇のお姉様も何人もいらっしゃいましたよ。
浴衣に半幅帯に下駄の若いお嬢さんの2人連れもいらっしゃいました。
皆さん思い思いの着こなしを楽しんでいらっしゃいました。
雨予報もたいした降りではなくてよかったですね。

着物歴長い割には、単衣・盛夏モノはまだ経験も手持ちも不足がちなので、
少ない夏物の中で取合せのやりくりにいつも頭を悩ませます。

ちょっと暑いの我慢すればぎりぎり真夏もOKよ、と言われている『花倉織りの単衣』
6月に一度着たきりだったので着たかったんですが… 雨草履の履き初めもしたかったし…
同行する家族XLと家族♀がカジュアル派なので、帯は紗献上の方が見合うかな、とか…
でもこのトシになると、国立劇場に博多帯だと軽すぎるかな…とか。

結局、私の着物師匠の母が着ないというので着物は見送りましたが、
博多帯を締めた方も何人もいらっしゃいました。
こうして少しずつTPOもお勉強、です(^^;)

実は母が一昨年の暮れに左手首を骨折して、未だに力を入れると痛みが出るんです。
父の老老介護もあって、このところ疲れもあって着物どころではないのね。
姉達が同じ敷地内に住んでるとはいえ、何でも自分でやらなければ気がすまない性分で、
介護も家事も1人で抱え込みがちで…。

本当はまた一緒に着物を着て観劇したいと思ってると思うんだ。
以前も早めに着付けを手伝いに行ったこともあったんだけど、
今回は夏バテもあって着物どころじゃなかったみたい。

お正月には父が喜ぶからと着物でお年始に伺ったんだけど、
その時母が私の着物姿を見て、「ズルい、ズルい!1人だけ。」って…。
ふざけて言ってたけどやっぱり着たいんだよなぁ、って思ったもので…。
今回も私1人じゃ着れないよねぇ…。  
というわけで、またいつか…。
by ke-nosuke | 2011-08-23 01:36 | エンターテイメント | Trackback | Comments(0)