冬の遊園地なんて寒いから絶対イヤ!というあなた。
そんなあなたにもしも『ディズニーカウントダウンチケット』が当たってしまったらどうしますか?
これは思いもしなかった夢の国でのカウントダウンナイトを経験してしまったある家族のレポート
です。
「一度でいいから家族でディズニーのカウントダウンに行くのがずっと夢だったの。。。」
2011年のある夏の日、それは突然動き出した。
「10年もずっと当たらない人もいるくらいで、どうせ当たらないから応募してみてもいい?
ディズニーシーなら大人でも楽しめるでしょ?」
どうせ当たらないなら、まあ いいか。。。そう軽く考えて「いいんじゃない。」
と返事してしまった私は、後に命がけ(?)のアドベンチャーに参加するなど夢々思っても
みなかったのだ。
そして応募したことさえ忘れていた10月のある日,ポストに入っていたのは。。。
『東京ディズニーシー・ニューイヤーズ・イヴ・パスポート&ディズニーリゾートライン
フリー切符』の購入申込書だった。
「当たっちゃった。。。。。」私の目が点になるのを横目で眺めつつ歓喜するディズニーフリークの
家族1名。
そこから本気の情報収集が始まった。
とにかく死ぬ程寒い、駐車場がすぐ満杯になる、入場の大混雑で怒号が飛び交う、いたる所で死体の
ように横たわる人々、温まろうとポットにお湯を入れていってもトイレはどこも30分待ちで
恐くて何も飲めない、何を食べるのにも大行列。。。。。?
よほどのディズニーフリークでない限り、なまじ半端な気持ちで参加しても辛いだけ。。。??
このイベントって、本当に夢のように楽しいのか???
胸の中にみるみる不安と恐怖が充満していく。。。
さすがのディズニーフリークの家族も顔がこわばっていくのがわかる。
「でも、今年は震災の影響とかで節電でパレードも中止だし、そのぶん開園半日も前から寒い中
駐車場で座り込みで待たなくてもいいから、なんとかなるよ。」
そう聞いて少しは気を取り直し、とりあえず防寒準備を進めることにした。
だが安心したのもつかの間、他の家族が行く先々でいろんな情報を持ち帰ってくるではないか。
防寒具を何枚も何枚も重ね着するくらいでちょうどいいとか、そんな話を聞く度にヒートテックの
下着や靴下、スノーブーツとかさばる出費。。。
極めつけが、
「あまりの寒さに、入園待ちで具合の悪くなった人が倒れて救急車で運ばれた。」
という話。。。!!!???
ここまでくるとさすがに有りモノの重ね着で済まそうと思っていた私も、たまらずショップに
駆け込んだ。
そして『マイナス30度対応』のダウンロングコートを急遽購入。
ファー付きのフードまで着いたそのコートを着た様は、さながら犬ぞりに股がりアザラシ狩りに
旅立つエスキモーのごとく。。。。。
さあ、幕は上がった。。。。。
。。。
つづく。。。